ネブライザーのメンテナンスについての一般注意事項

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大切なお願い

HF酸 (フッ酸) はガラスもしくは石英製の製品にはご使用にならないでください。どんなに弱いHF酸であっても、製品に損傷を与える結果に繋がります。弊社製ネブライザーは出荷前に十分洗浄が行われておりますので、HF酸による予備洗浄の必要はございません。

お取り扱い、保管や輸送について

OpalMist,PolyCon,VeeSpray ネブライザーを除いて、弊社製ネブライザーは全てBorosilicateガラスもしくは石英製となっております。従いまして、そのお取り扱いに際しましては、他のガラスウエアと同様のご注意をお願いいたします。ガラスは壊れやすく、その鋭利な先端でお怪我などなされないように、慎重かつ繊細なハンドリングをお心がけください。

ネブライザー先端部分には特にご注意が必要です。決して衝撃を与えないと共に、ご使用になられないときには、必ず付属のテフロン製キャップを取り付けて保管してください。先端部分に損傷を受けたネブライザーを修復することは不可能です。また、キャップを被せて保管いただくことで、不要な埃等によるネブライザー細管の詰まりなどのトラブルについても未然に防ぐことが可能です。

ネブライザー先端部分は決して素手でお触れにならないでください。微細加工部分に油分が付着することで、ネブライザーの性能低下が引き起こされる場合がございます。

ICPネブライザーの簡単洗浄

日常のメンテナンス

Concentricネブライザーをご使用いただく際には、ご使用前とご使用後に毎回、弱酸性ブランク溶液と脱イオン水による数分間の洗浄を行ってください。このことで、乾燥後ネブライザー内部に結晶等が発生するのを防ぐことが出来ます。超音波洗浄器は決してご使用にならないでください。その振動により、繊細なネブライザー先端部に損傷を与える結果に繋がる場合があります。

同軸ネブライザーの細管内部に詰まりが発生した場合には、Eluo洗浄器をご使用いただいてのご洗浄をお勧めいたします。OpalMist,PolyCon,DuraMistネブライザーにはHFタイプのEluo(型番70-ELUO-OPD)を、ガラス製同軸ネブライザーの洗浄には標準タイプのEluo(型番70-ELUO)をご使用ください。Eluoは日常のメンテナンスとしてのネブライザーの洗浄にもお使いいただけます。

Eluoクリーナーでも取り除けない析出物等には、25% Fluka RBS-25 (FLUKA25) 等の洗浄液での浸け置き洗いをお勧めしております。洗浄液に24時間つけた後、Eluoクリーナーを使用してぬるま湯で数度すすぎ洗いを行ってください。最後にメタノールを流していただきますと、速やかに乾燥させることが可能です。
浸け置き時には、洗浄液がネブライザー内部まで到達するようにEluoクリーナー等をご使用ください。

トラブル時のヒント

スプレーチャンバーには何も問題が見受けられないにもかかわらず、RSDの低下が見られる際には、一度ネブライザーガスのラインをご確認ください。Tygonや他のチューブ類は経時変化により劣化し硬化してしまいます。そのことが微小なガス漏れの原因となる場合があります。たとえ1%のガス漏れであっても、殆どのICP測定上は数%のデータ変動となって現れます。また、サンプルのUptake量についてもご確認ください。サンプルチューブ中への微量なエアーの侵入が測定データの悪化に繋がる場合もあります。

サンプルのUptake量を特別な機器無しで測定したい場合、以下のような方法が考えられます。ネブライザーに繋がっているサンプルチューブ中のバブルが10cm移動する時間を計ってみてください。内径 1.0mmのチューブの場合、10cm/10secが0.47ml/minのUptake量を意味しています。同様に内径0.5mmチューブの場合は、0.118ml/minのUptake量を意味しています。

ネブライザーの詰まりを取り除くために、ワイヤーやプローブ状のものをご使用にはならないでください。傷ついたガラスもしくは石英製ネブライザーの修復は不可能です。OpalMist,PolyCon,VeeSprayネブライザーは分解が可能ではございますが、先ずは弊社までご連絡ください。